中国・大連で25日午前、覚醒剤を日本に密輸しようとした罪で死刑判決が確定していた日本人の50代男性に死刑が執行された。中国での日本人の死刑執行は、2010年4月に4人が執行されて以来、4年ぶり。1972年の国交正常化以来、5人目となる。 外務省などによると、同日、大連市の裁判所から、在瀋陽総領事館の大連出張駐在官事務所に連絡があった。死刑が執行されたのは、知人らと共謀して中国東北部から日本に覚醒剤を密輸しようとした男性。09年夏に拘束され、昨年死刑が確定していた。数日前に近く執行すると中国側から伝えられていた。24日には家族と面会したという。 日本外務省は死刑判決の確定後、国民感情や邦人保護の観点から、中国政府に対し、「高い関心」を伝えていた。