船井電機は2日、事業の売買をめぐって係争中のオランダの家電大手フィリップスに対し、「不当に契約を解除した」などとして3億1230万ユーロ(約430億円)の損害賠償を求めた、と発表した。 両社の間では昨年1月、船井電機がフィリップスのオーディオ機器事業を買い取ることで合意。しかし、フィリップスは「船井に契約違反があった」として売却をやめ、国際商業会議所(パリ)の仲裁裁判所で1億7180万ユーロ(約236億円)の損害賠償を求めた。フィリップスは今年6月、オーディオ機器事業を米国の音響機器メーカーのギブソン・ブランズに売却した。