血液中の特定のたんぱく質を測ることで、アルツハイマー型認知症の予備軍とされる軽度認知障害(MCI)がわかる可能性が出てきた、と筑波大学などの研究チームが26日発表した。 アルツハイマー病は、脳にアミロイドβというたんぱく質が蓄積することが原因とされる。しかし、たまり始めるのは、認知機能の低下によって生活に支障が出る約20年前からという。 内田和彦准教授によると、2001年から茨城県利根町で始まった高齢者約1900人を対象にした調査で、長期的に追跡できた約900人を分析。3年ごとに実施された血液検査のデータを調べると、認知症やMCIの人は認知症でない人と比べ、アミロイドβを脳内から排出したり、その毒性を弱めたりする働きがある3種類のたんぱく質の量が少なくなっていた。 この3種類の組み合わせに着目… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限定