ひとつのツールを長く使うことも大事ですが、ある日、えいやっと新しいツールに乗り出すと大きな成長を生み出せる可能性があります。 これまで長い間、私は自分の本業である気候データの解析を、十数年前の修士の学生のときに学んだ Fortran と、若干の ツールだけですべてを行ってきました。 長い博士課程の時代、博士論文、その後就職してからのさまざまな業務にも、ほとんど同じツールの組み合わせを利用していたのです。その結果、これらのツールについて他の人には理解不能なくらい独自色の強い使い方が定着して、それが自分の武器になっていました。 しかしここ1年ほど、やってくる作業がさらに多くなるなかで、やり方が決まっていて手数が多いだけの解析をなるべく少ないステップでできないかという悩みに直面していました。たとえば数十年のデータの平均や相関をとるプログラムも、いくらでも手持ちはありましたが、それらを直面する仕事