環境問題を正しく判断することは難しいという人も多い。それは何故なのだろうか。一つには、余りにも多様であること。そのために非常に多くの知識を必要とするので、とても人間1人分の脳に蓄えるのは難しい。確かにその通りである。環境問題のすべてを語ろうとしたら、10人前以上の脳が必要だろう。もう一つは、相反し交錯する原理原則が数多く存在し、そのため、どのような場合でも、絶対的に正しいものを導くことはできない。確かにこちらもその通りである。 まとめれば、(1)多種多様な知識、(2)相反し交錯する原理である。しかし、この(1)、(2)にしても、なんとか対応の仕方はあるように思えるのである。恐らくそのコツは、何が正しいかを知ろうとしすぎないことではないか。むしろ、「何が正しくないか」、「情報はどのように歪んでいるか」、を知ることなのではないだろうか。 C先生:新年早々、かなり反語的な話題を取り上げたい。環境