東京都大田区大森西で、解体が決まったマンション敷地に多数の猫が集まり、区民から心配する声があがっている。退去したマンション住民が置き去りにした猫に、付近の猫が合流し、一時は30匹ほどになったという。近くに住む女性会社員が里親募集の看板を掲げて呼びかけ、20匹ほどに減少したが、解体工事が始まると散り散りになり、付近でゴミやフン害が発生することも懸念される。(昌林龍一) 猫が集まっているのは、京浜急行の梅屋敷駅西口を線路沿いに大森町駅方面へ約100メートルほどの5階建てマンション横の敷地。京急の高架工事に伴う立ち退きによるもので、9日からの解体工事に伴い、立ち入りできなくなる。 女性会社員や近所の住民によると、全てのマンション住人が退去した9月下旬から空き地に猫が集まりだした。マンションで10匹ほどの猫を飼育していた50代女性が猫を放置したまま連絡が取れなくなっているという。 女性会社員