いつでもニコニコと大きな声でバカ笑いしている私は周囲に悩みなんて無い幸せな奴だと思われている。確かにグダグダと悩んだりするのは時間の無駄なので切り替えが早い方ではあるが、こんな私でも考えることは多々ある。いつもその道を通る度にコンプレックスが爆発する道がある。 市内の阪神高速、20時あたりのこの景色だ。この景色を見る度に心の奥底で黒く渦巻く、後悔と不安と嫉妬が混ざり合う変な感覚で吐きそうになる。大した学歴もない私が逆立ちしても入れない会社のビルの群れだ。ビルの灯りが点いているのはどこかの誰かが頑張って仕事をしているんだろう。今の仕事に不満があるわけではない。大手と言えど、サラリーマンとなれば自分がやれる範囲や仕事が限定されるだろうし、何より今のように自由はきかなくなる。隣の芝が青く見えているのだろう。が、やはり劣等感は付いて回る。小さい規模ながらもお客さんに喜んでもらってそれなりの収入を確