「何か冷たいおやつでも」とでも思ってしまったのだろうか? 兵庫県で男児(事故当時1歳9カ月)が祖母に凍ったこんにゃくゼリーを与えられてのどを詰まらせ、9月20日にその幼い命を落としたという。家族の気持ちを想像するといたたまれない。国民生活センターによると、こんにゃくゼリーによる犠牲者はこれで17人にも上る。1995年にその危険性が広く知られるようになってから13年。なぜ"悲劇"は繰り返されるのか? なぜ規制が進まないのか? 2歳の娘を持つ親でもある筆者が、"母親の目線"からもレポートする。 「凍らせるとより危険」 国民生活センターによると、男児が祖父母宅でこんにゃくゼリーをのどに詰まらせ救急車で運ばれたのは7月29日。祖母から与えられたのはマンナンライフ(本社・群馬県)の「蒟蒻(こんにゃく)畑マンゴー味」を凍らせたものだった。約2カ月後、男児はまだ2歳にも満たないその幼い命を落とした。 こ