去る2月11日、国連女子差別撤廃委員会が「日本における女性の権利を審議」における議題を発表し、話題になりました。 議題の筆頭は、「性的暴力を描写したビデオ※1や漫画の販売の禁止」という実際の被害者がいない表象に関するもので、つづく項目は、「雇用:セクハラ及び妊娠・出産を理由とした違法な解雇」「『慰安婦』問題」「障がいを持つ女性の意思に反する不妊手術に対する賠償」「福島※2事故後の被災地における女性への医療・保険サービス」「年金の男女格差」「高齢女性の貧困」となっていました。見方によっては、これは、ジェンダーギャップ指数世界101位の日本において、セクハラやマタハラや女性の貧困といった実在する女性の困難をなくすことよりも、ゲームや漫画といった二次元における性暴力表象をなくすことの方が重要であるととることができます。 ※1英語版ではvide games or cartoonsなので、性暴力を描
![国連「日本女性の権利審議」に見えるオリエンタリズムとフェミニズムの西欧中心主義 - messy|メッシー](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a0eb14b9f12c20343ea62f3d21f8d4096b5dfef9/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fmess-y.com%2Fwp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2016%2F03%2Ftus0307.jpg)