長らく人口大国といえば、第1に中国、第2にインド、そして第3位は米国という順であったが、2100年には、インドが中国を抜いて第1位となると予測されている(2022年にはすでに逆転)。かつて大インドを構成していたパキスタンとバングラデシュも人口をかなり増加させ、パキスタンは世界第3位になると予測されているので、南アジアは世界最大の人口集積地となる(図録8280参照)。 この他、人口順位を上昇させる地域としてアフリカが目立っている。現在(2023年)、アフリカの中で10位以内に登場しているのは、第6位のナイジェリアだけであるが、2100年には、ナイジェリアが世界第4位に躍進するとともに、コンゴ民主共和国、エチオピア、タンザニアが10位以内に登場すると推計されている。 日本の人口規模上の地位は、1950年には世界第5位、2023年には世界第12位であったが、2100年には世界第32位(7,684