薔薇やクレマチスやジャスミンがそこいらじゅうに咲いていていい香りがするけど、その中でも目立つちょっとツーンとした塩素っぽい匂いは、クリやカシ、シイの木などのブナ科の木の花のもんである。花といっても、きれいな花びらとかがある訳ではなくて、りすのしっぽみたいなオシベとメシベだけがハタキみたいに枝からぶらさがっている。横浜の官庁街からハマスタにかけては街路樹とかにこれらの木が多いらしく、毎年今ごろの時期は街じゅうにこの匂いがあふれている。 このクリの花のくせがある匂いを自分はそんなに嫌いじゃないんだけど、それが人の精液の匂いに似ているといって嫌う人がいる。これは故ないことではなくて、ブナ科の木の花の匂いはスペルミン(C10H26N4)というポリアミンが含まれているんだけど、その同じ物質が人間の精液にも含まれているんだそうなのです。これは顕微鏡の発明者として有名なレーウェンフックが発見したそうなの