「コミュニケーションの最大の問題は「もう伝わっている」と言う幻想を抱くことである」――バーナード・ショー。 「以心伝心」「あうんの呼吸」「沈黙は金なり」などの言葉で表されるように、日本の企業のリーダーは、自分の思いがテレパシーのように言葉なしで伝わっていると思い込むことが多い。もしくは一方的に自分の言葉を押し付けて、それが理解されている、と思い込む人も多い。以前の当欄で触れたように、コミュ貧上司が多いのである。また、前回の記事では、時代は「オラオラ系」ではなく、「共感系」リーダーを求めている、という拙論をご紹介したが、コミュニケーションを通じて、「共感」と「絆」を築くことに情熱を傾ける経営者は日本にもいる。 そのうちの一人で、筆者が「共感系リーダー」の代表格として注目するのが、天下のスーパーカンパニー、トヨタの豊田章男社長だ。ただの創業者の孫の「ボンボン」と甘く見てはいけない。この人の「ス
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