グランプリシリーズで不本意な戦いが続いたジュベール。レキップ紙には進退を問う記事が掲載された【坂本清】 「これがボクの答えだ」。ブライアン・ジュベールの胸元には銀色のメダルが輝いていた。「答えなきゃならなかったんだ」 なぜ現役にしがみ続けるのか。こんな声が、ジュベールの母国フランスでささやかれ始めていた。メダルを期待されたバンクーバー五輪ではまさかの16位に沈み、今季のグランプリシリーズでは中国杯で4位に入ったあと、エリック・ボンパール杯では胃腸の不調を訴えフリーを棄権。折りしも20歳のフローラン・アモディオが国際舞台で活躍を始めており、2014年ソチ五輪へ向けての順調な成長も期待できる。ならば次世代に席を譲り、引退すべきなのではないのか、と。 年末のフランス選手権でアモディオを下し、7度目の国内チャンピオンの座を勝ち取っても、雑音は止まなかった。欧州選手権直前にはフランスの権威あるス