枠順を見たファンは人気馬に不安を感じ、レースがスタンド前正面の時点では何人のファンが「あ、エピファネイアのレースだ」と思ったことか。しかし隊列が最後の直線に入ったとき、なぜかジェンティルドンナ復活のレースとなっていた。それは凱旋門賞と同様に二人の日本人騎手の駄騎乗が生み出した光景でもあり、勝ち馬の父がディープインパクトということも相まって、実に2014年を象徴した有馬記念であったといえよう。 史上初の選定された出走馬の関係者が希望する枠順を選んでいく形となった、今年の有馬記念。抽選会の結果、有馬記念向きと思える有力馬が外に飛ばされ、内に悩ましい実力馬が入る興味深い枠順となった。ゲートが開くとジェンティルドンナが好スタートも、注文通りヴィルシーナが先頭に。ここで実は好スタートを決めていたジャスタウェイは何故か位置取りを下げていく、ここでゴールドシップの前をスッと取れていたならば勝ち馬はジャス