青赤小平、勝利の空気感試合は空気によって作られる。FC東京U-18の選手たちがキックオフで散ったときに漂っていた緊張感と、見守る父兄・サポーターの眼差しが、すでにチームのベクトルを一致させているように思えた。前半戦での対戦では「0-5」と、まさかのスコアで惨敗しているだけに、この一戦への思いは自然と昂ぶっていたのかもしれない。「なんでこのテンションを春から出さないんだ!」と青赤を愛するある記者はむしろ憤慨していたが、空気は時間とイベントによって練られるものでもある。0-5で負けた試合も、現在のFC東京U-18の“源”となっているのだろう。 10月6日、プリンスリーグ関東1部第15節(全18節)。FC東京U-18はホーム小平に、高校サッカーを代表する名門校にして、夏の高校総体王者・市立船橋高校を迎えていた。(プリンスリーグ自体についての解説はこちら) 今季はリーグ戦でもカップ戦でもまったく冴