缶チューハイなど(RTD)が低アルコール化の動きを見せ始めている。 これまで拡大が続いていたストロング(高アル)が減少に転じており、一方でスタンダード(中アル)が伸長。背景にはコロナ禍で高まった健康志向がある。 どの部分を高アルや中アルと見るかによって数字は変わるが、最近は一般にアルコール分8~9%をストロング、5~7%をスタンダード、それ未満を低アルと分類することが多い。 コロナ前までは高アル・中アルともに伸長を続け、特に高アルの伸びがRTD市場全体を牽引していた。現在はその動きも鈍り始め、今年上期の高アルは二ケタ以上の大幅減だった。 高アル疲れも背景に挙げられる。 コロナ前から高アルを飲み続けると疲れるといった声はあった。コロナ禍以降は在宅勤務の定着や外出自粛などもあり家庭で過ごす時間が増え、飲酒時間が増えたところで高アルを飲み続ければ「疲れるから敬遠したいという人も現れる」(メーカー