先日『SHIROBAKO』を視聴したんですけど、最終的に、「ああ、これって『ヒカルの碁』じゃないか...」と一人で勝手に感動してたんですよ。それで『ヒカルの碁』をちょっと読みなおしてたんですけど、やっぱり重なる部分があった。ということでそこらへんを意識して感想を書いとこうと思います。 囲碁の幽霊に憑かれて 『ヒカルの碁』は、平安時代に最強を誇ったという棋士、藤原佐為の幽霊が現代日本の小学生、進藤ヒカルにとりつくところから物語は始まる。佐為の頼みによって嫌々ながら碁を打ち始めたヒカルが、同年代のライバルである塔矢アキラとの出会いなどを経て、やがてその魅力に取りつかれ、自ら積極的に囲碁の世界へと身を投じていく。そうしたヒカルの成長物語が、『ヒカルの碁』の核である。 幽霊である藤原佐為は、ヒカルの師として彼を囲碁の世界へと導き、鍛え上げる。しかし、彼は単にヒカルの師というだけではない。物語の結末