2016年に話題となった邦画から見えてくる、「日本的エンタメ」の現在地点とは? 震災の影響や、セカイ系ジャンルの変化に注目して解説します。 2017/01/16 2016年は邦画が「当たり年」と言われた1年でした。庵野秀明監督の「シン・ゴジラ」の大ヒットに始まり、新海誠監督の「君の名は。」が公開1カ月で興行収入100億円を超える記録的なヒットに。「アニメ」、「実写」、「エンタメ」、「文芸」の枠を超えたこれらの映画は、映画批評家のみならず一般の映画ファンを巻き込んで様々な批評を呼ぶことにもなりました。 2016年のヒット作たちが生まれた背景には一体、どのような日本の状況が隠されているのでしょうか? P+D MAGAZINE編集部は今回、過去のインタビュー記事に登場いただいた作家であり批評家である坂上秋成さかがみ しゅうせい氏に寄稿を依頼し、2016年の邦画ヒット作から見る日本的エンタメの現在