気心の知れた数少ない友人のひとりに、 遺跡の修復を生業としている”N”がいて、 彼女は自分の仕事を心底誇りに思って取り組んでいる。 「死ぬまで、この仕事をし続けたい—」 いつも聞き上手な彼女が、仕事の話をする時は、別人になる。 いや、同じ人物なのだが、完全に職人タイプで控えめな様相からは想像に難い、瞳の奥をキラキラと輝かせて、こちらに熱く語ってくれる姿は、本当にカッコ良くて、羨望の眼を向けずにはいられない。 真剣に向き合って得たスキルは、 宝物。 自分の仕事を心底愛しているんだなぁ、と 彼女が体現してくれているようにわたしには感じる。 それに比べて自分はどうだ...? 最近まで、多趣味=飽き性だと思っていたし、 職人さんのように、ひとつのことだけに絞って淡々黙々と向き合えない自分はダメなのかな、と思い悩んだりしていた。 軸はあっても、柱を1本だけに的を絞って伸ばしていけない、もしくはその1
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