散歩。それは特にこれといった目的を持たずにただ歩く行為。 通い慣れた道であっても、散歩のリズムで歩いてみると思わぬ発見があったりする。 芽吹き始めた草花と頬をかすめる風の香り。視線を下げれば子供たちの遊ぶ姿が視界に入り、路地裏からひょこっと顔を出した野良猫が気怠そうにこちらを見る。私が散歩をする時はいつも頭の中で三拍子を刻む。1、2、3、1、2、3。それはちょうどワルツのステップにも似ている。散歩とは、街の中でワルツを踊るようなものなのかもしれない。 Shall I 散歩? 若大将でも人気お笑いコンビでもない、ごく普通の覆面ライターが街を歩き、小さな発見をしたり人と触れ合ったりするコーナー。それが「サントス散歩」。第1回目は、東京都渋谷区の神泉を歩いてみた。