山口晃は伝統的な日本画の手法を借りながら、現代美術の最先端を切り開くアーティスト。ポップ感覚あふれる作品は世界からも注目を集めている。その創作の秘密をフランス人の日本美術研究家が解き明かす。 関連記事:【Photos】 山口晃の世界 山口 晃 YAMAGUCHI Akira 画家。1969年東京生まれ。群馬県桐生市で育つ。東京芸術大学美術研究科絵画専攻(油画)修士課程修了。大和絵や浮世絵を思わせる伝統的な手法を採り入れつつ、時空を自由に混在させ、人物や建築物を緻密に描き込む作風で知られる。2012年11月には平等院養林庵書院に襖絵を奉納。近著に『ヘンな日本美術史』(祥伝社)、『山口晃大画面作品集』(青幻舎)などがある。 東京圖 六本木昼図 / Tokei (Tokyo): Roppongi Hills / 2002 / 紙にペン、水彩 / pen, watercolor on paper