きょうご紹介したいのは、『アメリカの大学生が学んでいる「伝え方」の教科書』(スティーブン E. ルーカス著、狩野みき監訳、SBクリエイティブ)。アメリカで圧倒的な支持を誇るプレゼンの教科書『The Art of Public Speaking』(Stephen E. Lucas著、12版)の日本語版であり、その内容について、監訳者はこう解説しています。 今や社会人だけでなく、学生も子どもも必須と言われるプレゼン力ですが、この本にはプレゼン──英語圏では「パブリック・スピーキング」とも呼ばれます──が上手になるコツが非常に具体的に書かれています。(中略)本書で紹介されているコツには、日本人が(概して)不得意なことや、日本の学校では教えてくれないことも多く含まれています。(「監訳者まえがき」より) 監訳者は、日本人が苦手とするのは、おもに「具体的に語ること」「ストーリー(ちょっとしたエピソード