インダストリアルに続く言葉といえば、「デザイン」を連想する人が多いのではないでしょうか。21世紀はデザインの時代。その認識に異論はありません。しかし、工業意匠と訳され、工業製品の商品性を高める手段と捉えられがちなインダストリアルデザインでは、取り組みは限定されてしまいます。デザインという言葉では伝えきれない大きな思いを込めて、あえて「インダストリアルアート」を名乗ります。それはたとえば、新しい価値観で都市の未来を創造し、計画する力、新時代を築くイノベーションの原動力と言い換えることができると思います。 人の心を揺さぶるアートやデザインは、そんな力を育む格好の教材です。インダストリアルアート学科では、プロダクトやメディアといった人に訴えかけるアート・デザインの学修に加えて、人の行動や意識をデザインに生かす人間工学を重視します。あわせて、デザイン資源を生活や社会・産業などに活かすためのリサーチ