カメキチの目 (前回、『夢よりも深い覚醒へ』という本から「偽ソフィーの選択」という記事を書いたばかりですがそれを①とし、きょうは②です) 私は、東北大震災、3.11の直接の被害者ではないので、被害に遭った方々の言葉にならない辛さ、苦難を実感できない。 しかし、想像してみる。 同じ目に自分が遭ったら… 大津波に家族や親しい人の誰かが流され、わが家がなくなり、原発事故で故郷を追われたら… 自分が遭わなかったのは、「たまたま」に過ぎない。 遭ったのも遭わなかったのも、必然性はない。 同じめに遭遇したとしても、それぞれの体験は違う。災害の受け方も、受けとめ方も。 (初めにこんなこと書いたのは、「トカゲの貧しい世界」という項目で、著者大澤さんが述べておられることが強く感じられたからです) ---------- ハイデガーという哲学者は学校で名前を聞いたくらいで、老いたいまになってまた聞くことがあろう