毎年1月末、パリの南西約440キロメートルにある町で、欧州最大の国際漫画祭が開かれている。「漫画のカンヌ」と呼ばれるアングレーム国際漫画祭だ。1974年から毎年、開催を重ねている。 フランスでは漫画は単なる娯楽ではなく、「第9の芸術」として文化の一翼を担っている。今年は第一次世界大戦の開戦から100年目に当たるため、テーマは「第一次世界大戦、政治風刺、女性に対する暴力」だった。これに乗じた韓国政府は、同漫画祭に「旧日本軍慰安婦被害者韓国漫画企画展―散らない花」を出展。漫画約60点を展示した上、アニメ4編を上映し、「日本の蛮行」をアピールした。 ジャパンディスカウント 米国で次々と慰安婦の碑や像の建設計画が持ち上がり、ニュージャージー州議会では東海呼称併記法が可決されるなど、韓国による「ジャパンディスカウント」は勢いづいている。しかもそのやり方が巧妙だ。 漫画祭についてはすでに昨年5月、チョ