「いまいちこのアプリの良さがわからないんですけど、どうしてこんなに売れているんでしょうか?」 累計販売数が12万を超える人気カメラアプリ『OneCam』の開発者@AppleWalkerさんにはじめてお会いしたとき、僕が失礼千万にもそう言うと、彼は会場に集まったたくさんのiPhone系ブロガーたちを見つめながら、とろけるような笑顔で言った。 「ここにいる皆さんのおかげですよ」 そのときは煙に巻かれたようでよくわからなかったのだけれど、今ならはっきりと言える。 なぜ多くのiPhoneユーザーやブロガーが、この地味なアプリを賞賛し、メインカメラとして使うのか。 iPhoneアプリ不動のエース。 僕にとって、iPhoneホーム画面の花形ポジションはDockのいちばん右だ。 OneCamはその他大勢のカメラアプリと一緒くたにされたフォルダの中で、じっと出番を待つリザーブの一人でしかなかった。だが彼は