祐徳稲荷神社の開祖、萬子姫をモチーフにしたまちづくりを目指し鹿島市地場産業振興協議会が、「萬子姫饅頭(まんじゅう)」を開発した。同市の祐徳門前商店街で1日から3日間限定で試験販売を開始。地元特産のミカンやイチゴをあんにした焼き菓子で、新たなおみやげ品として参拝客にアピールする。 同協議会は市商工観光課を主体に地元経済団体などで構成。和菓子の「辰巳屋」(馬場祐介社長)が商品開発を手掛けた。萬子姫は旧鹿島鍋島藩の藩主直朝公の後妻で、京都から稲荷大神の分霊を預かったとされている。「佐賀学生ビジネスプランコンテスト」でグランプリに輝いた佐賀大学生らが萬子姫の絵本を出版しており、そのキャラクター商品開発の呼び掛けに応えたもの。 1日の試験販売では「素朴な甘みで懐かしい味」「萬子姫の焼き印が愛らしい」と観光客の反応も上々。同協議会は今後、携帯電話ストラップ、手ぬぐいなどの開発を目指す。 【写真】