新しい倫理学「エコエティカ」を提唱した哲学者で、東大名誉教授の今道友信(いまみち・とものぶ)さんが13日午後1時27分、大腸がんのため東京都港区の病院で死去した。89歳。東京都出身。近親者のみで密葬を行い、後日追悼ミサを行う予定。喪主は妻クリスティネさん。 東大で哲学を学び、パリ大講師、九州大助教授、東大教授などを経て、1982年に哲学美学比較研究国際センターを設立、所長に就任。科学技術が発達した社会における新しい倫理学として「エコエティカ(生圏倫理学)」を70年代から提唱した。86年に紫綬褒章、93年に勲三等旭日中綬章。(共同)