今、宗教の力が死んだように、将来、金の力がなくなった時に又別の危機が発生するだろう。 アイザック・アシモフ著 「ファウンデーション」より 引き続き、ファウンデーションネタで申し訳ないけれど、これは非常に面白いセリフで、今も忘れられない。 本日も、相変わらず、ファウンデーションのネタばれを含むので、まだ読んでいない人は、読まないで下さい。 時代時代によって、権力者は、その権力を正当化する、あるいは手に入れるために、何がしかの力を必要とする。 宗教の時代、イスラムとキリスト教の権力者は、その力を神と来世の利益で正当化した。自分は神に選ばれた代理人であり、その力にそむく人間は、神の力によって地獄に落ちるとされた。 地獄の恐怖と天国の利益こそが、彼らの権力を正当化し、その教義を人々に守らせた利益そのものだった。 だが、宗教の力は、キリスト教圏において、最初につきた。 それを行なったのが、金の力だっ
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