mixi(ミクシィ)がユーザーのプライバシーに配慮を欠く失態を連発した背景には、日本と米国のインターネット上でのユーザどうしのコミュニケーション携帯の本質的な違いについて、mixi(ミクシィ)の経営陣が大きな誤解をしていることがあるのではないか。 日本はインターネット上のあらゆるユーザどうしのコミュニケーションが、原則として匿名で行われることが前提となっている。他方、米国では実態がどうかは別として、実名であるべきという理念が先行している。 日本のネットでの交流が匿名で行われる理由は、先日この「愛と苦悩の日記」に書いたとおりだ。 日本では本音と建前の乖離が大きく、個人の実社会での振る舞いと、私的生活での振る舞いに大きな違いがあることが大前提にある。 実社会では多くの日本人は所属する組織において、個性を打ち消して、ひたすら集団の価値観に同調することで、無用な摩擦を避けている。それによって組織と