独裁、私物化、雇用破壊、ハラスメント、天下り……教育と研究の場であり、社会の規範となるはずの大学で、信じ難いような事件が起きている。 【写真】この記事の写真を見る(2枚) ここでは、大学の雇用崩壊やアカハラ・パワハラについて取材を続けてきたジャーナリスト・田中 圭太郎氏による『 ルポ 大学崩壊 』(ちくま新書)より一部を抜粋。突然、来年度からの学生募集を停止した上野学園大学で、一体何が起こっていたのか――。(全2回の1回目/ 続きを読む ) ◆◆◆ 突然発表された翌年度からの学生募集停止〈 学校法人上野学園は上野学園大学部門における令和3年度(2021年度)以降の学生募集停止を令和2年7月15日開催の理事会にて決定いたしました。 (中略) 上野学園大学は1958年に開学し、約60年にわたり多くの優秀な卒業生を輩出してきました。しかしながら、少子化や社会情勢の大きな変化の中、様々な改善策を試