飲むタイプの禁煙補助薬「チャンピックス」を販売するファイザー(本社・東京)は12日、新しい禁煙希望者の同薬による治療を延期するよう医療機関に依頼したと発表した。今月のたばこ値上げを機に医療機関の禁煙外来を受診する人が増え、供給できない事態となった。当面は禁煙啓発の広告も自粛する。 同社は8月まで毎月約7万人分を供給していたが、たばこの値上げ前の9月は約2.5倍の17万人分になった。さらに、10月は6日時点ですでに約8万人分を供給するなど、予測を超える売り上げになっているという。 同社は俳優の舘ひろしさんが登場する禁煙啓発サイトも「工事中」として一時閉鎖することにした。生産体制を拡大し、新規の患者への供給は来年1月ごろになる予定。「多大なるご迷惑をおかけし、心よりおわび申し上げます」としている。 保険の対象となるニコチンパッチ「ニコチネル」を販売するノバルティスファーマでも、9月の売り