分かりやすい文章にするには、見出しを付けるといい――でも、肝心の見出しが思い付かなかったら? そんな場合は類語に注目して、言葉の意味を考えてみるといいでしょう。 アイデアクラフト・開米瑞浩の「説明書を書く悩み解決相談室」第23回です! 私の主業務は文書作成能力向上トレーニングなので、社員の書く力不足に悩む企業に出向いて研修をしています。そこでよく受ける質問の1つに、次にようなものがあります。 「ピッタリはまる言葉が思い付かなくてうまく書けないことがよくあるんですが、ボキャブラリーを増やすにはどうしたらいいでしょうか?」 例えば前回の記事「不具合には原因があるから解決しなきゃいけないね」では「不具合→原因→解決の方向性→具体化」というパターンで見出しを付けて文章を整理するといいと述べました。この質問者は、その見出しを思い付くのが難しい、というわけです。 確かにそうなんですよね。前回記事でも最