平成十七年(2005)十一月十七日、国土交通省が衝撃の重大発表を行った。 「ある建築士が建物の構造計算書を偽造したため、震度五で倒壊する恐れのあるマンションがあります」 これが文字通り世間を震撼(しんかん)させた「耐震強度偽装(偽造)事件」の始まりであった。 そして、偽造を行ったとして一躍汚名をとどろかせたのが、姉歯秀次(あねはひでつぐ)一級建築士(以下、肩書きはみな当初のもの)である。 殺到したマスコミに、姉歯建築士は言い訳した。 「仕事に追われてやってしまった。でも、私だけの責任ではない。私一人だけでできることではない」 「何だって!」 驚いた国交省は、再調査を行った。 結果、建築主として中堅マンション販売会社「ヒューザー(小嶋進社長)」などが、施工者として中堅建設会社「木村建設(木村盛好社長)」などが、検査者として指定確認検査機関「イーホームズ(藤田東吾社長)」などが浮上した。 が、
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