老若男女問わず多くの人々を魅了し、観光スポットともなっていた幕府公認の遊郭・吉原。そこで働く遊女たちは華やかで美しく、まさに雲の上の存在だと思われがち。そんな遊女たちの意外に華やかでない1日を紹介します 日の出とともに始まるハードな1日 おしゃれなチェックの着物に身を包んだ花魁。髪飾りのボリュームもすごい!(『玉屋内若紫』) ちなみに、遊女には「花魁」と呼ばれる高級遊女から「新造(しんぞう)」という若手の下級遊女まで厳格なヒエラルキーがあり、待遇もぜんぜん違いました。今回は平均的な遊女の1日を追っていきます。 また、江戸時代の時刻は不定時法のためここにご紹介する現代の時刻は大まかな目安ですのであしからず。 では、遊女の24時間を見てみましょう。 ●早朝6時(卯の刻/明け六つ)● ゴーン、ゴーンと浅草寺の時の鐘が鳴り響きます。夜明けです。遊女と夢のような一夜を過ごした客たちも帰る時間です。こ
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