5月17日、ダウンタウンの松本人志が結婚したことを発表した。相手は一般人女性だとされていたが、のちに元お天気キャスターの伊原凛さんだと判明した。彼女は現在妊娠中だという。 私は一お笑いファンとして、この結婚を心から祝福したいと思う。なぜなら、このことによって、松本人志をめぐるお笑い界の閉塞的な状況に大きな変化が起こる可能性があるからだ。 松本人志という芸人は、2つの顔を持っている。1つは、独創的な発想で上質のお笑い芸を見せる「笑いのカリスマ」としての松本。もう1つは、テレビでおなじみの単なる人気お笑いタレント、「みんなの松ちゃん」としての松本だ。松本に強い思い入れのある人は、このいずれか、あるいは両方の側面から松本の活動を追いかけてきた。 ただ、「笑いのカリスマ」としての松本に期待をかけてきた人々にとって、ここ10年あまりの彼がたどった道のりは、あまり満足のいくものではなかっただろう。 松