今季の横浜ベイスターズには失望しました! 勝負には必ず勝者と敗者がいます。勝つことがすべて、勝つことだけが喜びという考え方では、世界の半分しか幸せになれないことになります。プロ野球など年間50試合、ともすれば100試合もの負け試合を演じるエンターテインメント。負けをいかに美しく、気持ちいいもにしていくか。それがプロの腕の見せ所であるはず。勝った勝ったと喜ぶだけなら、素人でもできるのです。一流の殺陣師のように、一流の宇宙怪獣のように、印象的な敵役があればこそのプロフェッショナル・エンターテインメントなのです。 しかるに横浜ベイスターズ。 確かに試合展開はアナライジング接待野球の名にふさわしい緊迫したものになりました。追いつき、追い越し、再度追い越されるシーソーゲームは見ごたえがあります。しかし、今の横浜は自分たちに酔い、野球の本道を見失っているのではないでしょうか。勝った負けたが大事なのでは