国債をもっと発行しても日本は破たんしないと思う。は大きな反響を呼んだようですが、いくつかの反論をいただいたので、行き違いの無いように改めて記します。 日本の政府は「小さな政府」なのか「大きな政府」なのかの議論を進める前に、フロー(特別会計も含めた単年度ベースの政府の歳入や歳出)とストック(金融資産も含めた政府の保有している資産)とは、必ず分けて考えてください。 一般に、財政破綻とか国家破たんを煽る書籍は、日本政府の国債発行残高の多さ(対GDPで150%程度の国債発行残高)だけを注視しているようです。 そして、比較的若い(?)の愛読者の方々からのコメントも、他の先進国に比べると、国債の発行残高の異常な多さを気にしている方がかなり多いような気がする。 アメリカやイギリスやドイツやフランスやイタリアの対GDP比での国債発行残高と比べると、確かに日本の場合は対GDP比では国債発行残高が異常