ずっと何かに追われていた高校生最後の夏、受験生の私は恋をした いつもと違うコロナ禍の夏休み。私は一人旅に出かけた。目的地までの道のりは、淡い恋の思い出の場だった。 練習の多い吹奏楽部と、進学校ゆえの難関レベルの課題や授業を必死にこなしていた高校時代。JKのうちは、恋愛は諦めよう!と割り切っていたけど、恋をした。高3の夏の終わりだった。 塾が同じで、自習室の勉強位置が目の前だった。路線は違えど、塾から帰宅する電車の時間も同じだった。そんな感じだったので、自然と一緒に過ごす時間が増えた。LINEで会話を重ねていくうちに、お互いに恋心が芽生えた。しかし、二人とも進学校の受験生。堂々と恋愛できる状況ではない。だから、「受験が終わったら付き合おう。」と約束した。 自分の母校には、毎年秋に歩く会という行事がある。1000人近くの全校生徒が、二列になって二日間かけて70kmを歩く。受験生でもだ。詳しくは