「お金の扱い方」の教育が少なすぎる 「貯蓄から投資へ」というかけ声の下で、投資教育の必要性が長年にわたって強調されているが、いまだ十分とは言えないように思う。 3つの問題がある。 まず、圧倒的に投資教育の分量が少ない。学校では金銭教育が行われないことが多い。必要な情報の内容から考えると、中学校や高校である程度の教育を行うことが望ましいと思うが、金銭に絡む教育はほとんど行われていないようだ。 また、大学でも、経済学や経済学の一分野としてのファイナンスの研究・教育をしている学校があるが、全ての学校にファイナンスの専門家がいるわけでもないし、ファイナンス関係の科目を履修する生徒はごく限られている。 外国文学や哲学、あるいは法学、物理学など、ファイナンス以外のことを専門として学んでいる学生たちに無理やり投資理論などを教えるには無理があるが、大学でも体育の授業や就職指導などはあるわけで、経済学部の学