投資信託といえば、「毎月分配金がもらえるもの」と考える方がほとんどといっていいほど毎月決算型は普及し、良くも悪くも投資信託のイメージを牽引しています。 この「毎月決算型」普及の立役者であり、日本最大の投資信託である「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」(国際投信投資顧問、通称「グロソブ」)の純資産残高が、11月末時点で「3兆円を割った」ことがメディアなどで取り上げられています。ピーク時の2008年8月には5兆7685億円を記録しましたが、金融危機と円高という逆風環境で新規資金の流入が鈍って純資産額が減少、ついに3兆円の大台を割り込みました。 このようなニュースが流れると、メディアはこぞって大物タタキに走る傾向があります。しかし、解約が激増して資金が流出したというより、解約の水準は一定でも新規資金流入が減っているというのが実情のように見えます。実際、「グロソブ」の11月末純資産は、