経営者と投資家の関係って、考えてみると不思議なものです。 短期的には、分配をめぐって競合関係になり得る。 長期的には、ともに価値向上を志向するパートナー関係になり得る。 私はそれぞれの役割について、こう考えます。 経営者は「価値」をつくり、 投資家は「価格」をつける。 全ての経営者は企業を取り巻くステークホルダー各位を満足させるべく、継続的に「価値」を創造する必要があります。 そうしないとどこかに無理が生じて、長期的には企業活動を維持することが困難になってしまうからです。 一方で「価格」のつけ方は、それぞれの投資家によって全く異なるものとなります。 資産価値、事業価値、ビジネスモデル、経営者、成長性、安定性、配当、優待、 好材料、好需給(自分より後に買ってくれる投資家の存在) 等々… それぞれに対するウェイト付けの濃淡や評価の仕方によって、その投資家にとって妥当だと思われる「価格」に違いが