1970年代、心筋梗塞やガン、脳梗塞、肥満などの生活習慣病が多かったアメリカでは、1975年、上院に「栄養改善委員会」が設けられ、医学者に「全世界の栄養状態と病気の状態」を調べさせた。2年後に、5000ページにも及ぶ調査報告書が出されたが、その冒頭に「アメリカの反省」が載っている。これを見たマクガバン上院議員が「我われはばかだった。我われは造病食、殺人食を食べていた」と涙ながらに上院で演説したという話は有名である。 その主旨を要約すると、以下のようになる。 1. 1日のエネルギー摂取量の55~60%を炭水化物にする 2. 1日のエネルギー摂取量の30%まで、脂肪摂取を減らす 3. 飽和脂肪酸(バター、ラードなど動物の脂)と不飽和脂肪酸(魚油、植物油などの油)の摂取量の比率を同等にする 4. コレステロールの摂取量を1日30mgまでに減らす 5. 砂糖の摂取量を40%減らす 6. 塩の摂取量
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