テレビ事業で8期連続赤字のソニーと4期連続赤字のパナソニック。次世代の薄型テレビ競争を勝ち抜くため、両社は、有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)テレビの開発、生産などに関する提携交渉を進め始めた。 技術提携に加え、素材の共同調達、量産を担う合弁会社の設立など様々な観点で提携を模索しているようだが、最大の狙いは、有機ELテレビ事業への投資負担をできるだけ軽くすることにある。 有機ELテレビで先行するのは、韓国勢のサムスン電子とLG電子。過去に長い競争の歴史があるものの、液晶テレビで韓国勢に負けたソニーとパナソニックが、「次世代テレビの本命」とされる有機ELテレビの分野で韓国勢に負けまい、と手を組むのはそれほど不自然な選択肢とは思えない。 “日の丸連合”で韓国勢に対抗――。力強い響きだが、現実は甘くないだろう。 ソニーとパナソニックは、大型有機ELの量産技術で、サムスンやLG電子の後塵を拝し
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