2018年8月5日のブックマーク (1件)

  • 強く温かく優しいモンスターボール|単行本|海猫沢 めろん|webちくま

    PR誌「ちくま」5月号から作家の海沢めろんさんによる、藤田祥平初の単行『電遊奇譚』の書評を転載します。同時期に早川書房より書き下ろし長編小説『手を伸ばせ、そしてコマンドを入力しろ』も刊行され一躍ゲーム文学の旗手となった26歳の新たな才能とのシビれるような遭遇の記録。ご覧ください。 ご存じかも知れないが、あるゲームではボールをぶつけることで、そのなかにモンスターをとじこめることができる。これは作品が人を魅了する様によく似ている。 もちろん私もボールをぶつけられたことがある。あれはちょうど一年前の春のことだ。いつものようにインターネットにはりついてジャンクフードみたいな文章を摂取していた私は、たまたまあるゲームサイトにたどり着き、そこに掲載されているエッセイに目を奪われた。 “私の母は私がゲームをプレイしているときに死んだ。” こう始められる冒頭から、すでに普通ではなかった。どうやらゲーム

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