こんにちは植木和樹です。本日はクラウドデザインパターン(CDP)を利用してシステム可用性の課題を解決したいと思います。本日取り上げるCDPは「Floating IPパターン」です。 解決したい課題 あるEC2インスタンスに障害が発生した際に、ダウンタイムを最小にして待機系ノードに切り替えたいという要望があったとします。Route53のレコードを書き換えて、ホスト名を待機系のIPアドレスに向け直してあげても良いのですが、DNS情報が伝播するまで時間がかかる場合があります。 そこで仮想IPアドレスを用いた解決方法を検討してみたいと思います。通常時は稼動系ノードに仮想IPアドレスを割り当て、サービスはこの仮想IPアドレスで提供しておきます。障害発生時には稼動系から仮想IPアドレスを外し、待機系ノードに割り当て直すことで瞬時にトラフィックの向け先を変更できます。 本日は「Leveraging Mu