今日はのんきに昼飯を喰らってたら、古泉智浩さんから「『カイジ』か『ヴィヨンの妻』観ません?」とお誘いいただいたので、映画館へ。古泉さんは「死亡遊戯」と称して、朝からEさんと危険な匂いのする映画をハシゴするという荒行を行っていた。 とりあえず『ヴィヨンの妻』では観た後にあーだこーだ言えないかなと思い、『カイジ』にしたのだけれど、これがなかなか良い意味で期待を裏切ってくれた。 『カイジ』は冒頭が良い。いきなり暗黒の帝王かと思うような濃過ぎるキャラクターが非現実的な言葉をまくしたて、出てくる役者も極端なオーバーアクト。この時点で「あ、そうか、これはリアリティとはかけ離れた映画なんだな、そうか、なるほど」と観る側を一気に納得させることに成功している。だからシナリオが破綻してようが、展開がどうなろうが、まったく違和感がなく、設定からキャラクター、セリフの一つ一つが非現実的なリアリティの欠片もない世界