放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は17日、バラエティー番組の質が低下し、視聴者のテレビ離れを招いていると指摘する意見書を日本民間放送連盟に出した。 意見書は、「このあと、すぐッ」「さァ、イッてみようっ」などと、くだけた口語を多用する異色の形式。委員の一人でマンガ家の里中満智子さんが描いたイラストも多数載せた。いずれも、制作現場のスタッフに理解してもらえるよう工夫した結果だ。 意見書では、視聴者から寄せられた苦情をもとに、バラエティー番組の問題点として(1)性的表現などいわゆる「下ネタ」(2)いじめや差別(3)芸人同士の内輪話やバカ騒ぎ(4)わざとらしい笑い声など見え透いた制作手法(5)死を笑い事として扱うなど「生」を粗末に扱う――の5点を指摘した。 解決策としては、多くの民放が番組編集上のルールとして使っている民放連の放送基準とは別に、NHKと民放全体で議論・検討