前回は、働きながらだと年金が減ってしまう〔在職老齢年金〕の仕組みを解説しました。 在職老齢年金で年金をカットされている人は、 「それなら退職するまでは年金をもらわず、繰下げ受給しよう」と考えたくなりますよね。 でも、それ間違いです! この記事では繰下げ受給について分かりやすく解説します。 年金の「繰下げ」って何よ? 本来、老齢厚生年金は原則65歳から受けることになっていますが、 本人の希望により、支給開始時期を遅らせて66歳以降からもらうこととすることです。 年金を繰下げると、いつまで繰下げるかに応じて一定の率で年金額が増額され、 最大で42%年金額が増額されます。 その増額率は一生変わりません。 ここでは老齢厚生年金(厚生年金)について解説しますが、 老齢基礎年金(国民年金)についても繰下げ支給制度があります。 老齢厚生年金と老齢基礎年金の繰下げは同時にしないといけないわけではなく、単独