イオンは、住友化学と共同開発した蚊帳「トップバリュ オリセットネット」をベトナムとカンボジアで販売している。アフリカで蚊が媒介するマラリアの予防のため、住友化学が開発した「オリセットネット」を、東南アジアに販路を持つイオンがプライベートブランド(PB)商品として売り出した。通常の蚊帳の2倍程度と高価だが、月に数十張り売れる店舗もあるという。 【屋外虫よけ剤は表示に根拠なし】消費者庁が4社に措置命令 東南アジアは、4割以上の住民がマラリアやデング熱に感染するリスクのある地域に住んでいるといわれ、病気を媒介する虫の予防対策は欠かせない。年間を通じて蒸し暑い気候で、都市部ではエアコンが整備されているものの郊外では窓を開けっ放しにして過ごす家庭が少なくない。 オリセットネットは、日本で販売されている蚊帳と異なり、ピレスロイドという殺虫剤の成分が少しずつ表面にしみ出るよう加工されている。殺虫成分